NHK高校講座 地理「地図で地球を見てみよう」 補足説明

2018年4月6日、13日(14時40分〜15時)放送
2018年4月
 限られた時間なので、省略せざるを得なかったり、意図が伝わりにくい箇所があるかと思います。補足や弁明?(^_^;)、追加情報などを、差し障りない範囲で記します。あくまでも個人の立場での説明です。
冒頭
 さくらさんがメルカトル図法の世界地図上に同心円を描こうとしています。これは北朝鮮のミサイル発射に関して、ミラー図法の世界地図上に同心円が描かれたことがあったことを念頭においたものです。
メルカトル図法の説明
 少し難しいでしょうか(^_^;)。
 この直線が「等角航路」です。等角航路という表現は使っていません。先生方は授業で補ってください。
メルカトル図法のメリット
 幾つか「弁解」しておきます。
 「2つの地点の緯度と経度を比較しやすい」というのは、もちろんメルカトル図法だけのメリットではありません。正軸の円筒図法に共通したものです。そのことはお含みおきください。
 緯度の差があまりないパリと札幌を選んだことについて。両者を比較すると札幌よりもパリの方が暖かそうに思うが、実はパリの方が札幌より高緯度にあるという「意外性」を感じて欲しいということがありました。
 A、Bはさらっとしか述べていませんが、実は重要なことを述べています。今までメルカトル図法については、航海用地図ということの説明をしてきました。それはそれで必要なことですが、今はネットで使われています。そのことに触れているのです。とりあえず述べただけではありますが、意味のあることと思っています。
 内容を深めたい方は、例えばこちらをご覧ください。沼津高専の佐藤先生の論文です。
メルカトル図法上で面積を比較するサイト
「The true size of ...」というサイトです。一部では知られていますが、初めてご覧になった方もあるでしょうか。授業で使えると思います。
正積図法
 サンソン図法は、実用性はないのですが、触れないわけにはいかず、まずはこの2つを出しました。
●分布図に正積図法を使わなければならない理由
 A地点、B地点という言葉を使っています。広がりのある地域に対して「地点」という表現が気になる方もあるかもしれませんが、「地点」はピンポイントの点だけを指すわけでなく、ある広がりをもった概念ということでご理解ください。この図の原案は私のオリジナルです。あちこちで使っていますが(^_^;)。
伊能図
 日本の地図の歴史を述べる余裕がありませんでした。そこで、この部分で、伊能図について紹介しました。
TOマップ
 ナレーションでは「外周がO、内部がTの文字に見えることから、TO図と呼ばれています」と言っています。「内部が」というのは、もちろん水部のことです。誤解はないと思います。
南米の方位
 「なんべんやっても南米の方向」というギャグを言っています。悪しからず。効果音が微妙でした。
 ネクタイが地図柄ということに気づいてくださったでしょうか。
ニューヨークの方位
 「東というよりも北に近い」と言っています。北北東ですね。地球儀では示すことができなかったので、地図投影法ソフト「ジオスタジオ」による地図を示します。地球儀を見るような「正射図法」で描きました。
正距方位図法
 さくらさんに「でも先生、今回の依頼は、地球儀じゃなくって、地図に等距離の線を引きたいってことなんです。」と少し怒られてしまいました。そこで紹介したのが「どこでも方位図法」というサイトです。
 今回2回目のサイトの紹介になります。時代がかわりましたね。
 ともかく、このサイトも授業で使えます。
 さくらさんの「ばっちりですね」に対して2回目のギャグ「ばっちずです」。失礼しました。
正性質のない図法
 学校教育で正性質重視です。しかし、地図は見た目が(も)大事。世界地図には全体として歪みが小さい地図を用いる方が効果的です。代表例としてヴィンケル図法とミラー図法を取り上げました。
 第2回目もご期待ください。
表紙