幻の小槍出現!
2019年121月
2019年7月に、槍ヶ岳付近の基盤地図情報5mメッシュ標高データが更新されました。
カシミール3Dでは、11月24日にスーパー地形データの改訂版、『スーパー地形データ2020』に対応しました。「槍ヶ岳など、レーザ測量で作成した範囲が広がり、細かい地形が再現できるようになりました」ということで、早速私も試してみました。従来のデータも使えるので、比較ができるのはありがたいことです。
笠ヶ岳から
実写 2012年8月26日 知人より
確かに、小槍もしっかり描画されるようになりました。
南岳から
実写 2018年10月8日
ここに小槍が!!! 
槍ヶ岳の形は見事に再現されていますが、右側斜面にまるで小槍のような岩峰が生まれています。小槍は南岳からは見えません!他の場所からはどうでしょうか。
蝶ヶ岳から
実写 2019年9月13日 知人より
やはり小槍がいますね。どうしたことでしょう。
地図で確認します。全体の位置関係です(地理院地図使用)。
槍ヶ岳周辺のアップです(カシミール3Dで地理院地図を表示)。文字が小さいですが、小槍と幻小槍の注記を加えています。
カシミール3Dで10mごとに色分けをしてみました。小槍同様に、幻小槍の付近が同じような高さになっています。
カシミール3Dによる計測では、小槍の標高は3141m、幻小槍は3135mとなりました。
地理院地図で幻小槍を測定したら、3137mとなったので、間違いありませんね。
現時点での結論
2019年7月に更新された槍ヶ岳北東約70m付近の標高値には誤りがあるようです。本来はあり得ない、小槍のような鋭鋒が表示されます。クライマーをぬか喜びさせないように、早めの対応をお願いしたいところです。
(参考) 各地から見る槍ヶ岳(スーパー地形データを使用)
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