名古屋テレビ塔から富士山は見えない
2010年4月
名古屋のテレビ塔からは富士山が見えないことは、知る人ぞ知るところであり、小著『今日はなんの日、富士山の日』でも見えないことをはっきり書いています。
西では名古屋市内のテレビ塔(愛知県)から見えるのではないかと言われたことがありますが、残念ながら見えません。(p57)
それでも折に触れ、見えるのではないかと言われることがあるようなので、念のため確認しておきましょう。
テレビ塔の位置 (グーグルマップより)
テレビ塔についてはこちら(公式ホームページ)など。展望台は地上90m、100m
断面図をカシミールで作ってみました。
すぐにぶつかってしまいます(見えません)。場所は猿投山の手前です。
どの山を見誤ったのでしょうか。ネットを探してみたらテレビ塔からの写真を載せている興味深いサイトがありました。ここに掲載するわけにはいかないので、実物はこちらをご覧下さい。以下はカシミールで作った画像です。2番目に掲載してある展望写真と見事に一致するのではないでしょうか。(2017年7月注・リンク切れです)
名古屋から富士山が見えた、と思った人は、南アルプスの上河内岳を富士山と見間違えていたのですね。
(おまけ)名古屋からの富士山展望に関する話題(桶屋富士)
小著『山岳展望の楽しみ方』(山と溪谷社1991年・絶版)から、名古屋からの富士山の話題をご紹介しましょう。
名古屋も「望岳都」
・・・
 ところで、名古屋からの山岳展望で最大の話題といえば、名古屋市中区富士見町からの幻の富士でしょう。葛飾北斎の「富嶽三十六景」の一つの「尾州不二見原」(桶の中に小さく富士山がある「桶屋富士」)が描かれたところです。しかし実際には南アルブスで遮られて見えません。名古屋地方気象台に大きなレーダーが入ったのを機に測定を繰り返し、見えないことを検証したこともありました(一九七六年)。彼は何を富士と見立てたのでしょぅか。これを丹念に調べておられる安井純子さんは、南アルブスの聖岳ではないか (場所によっては上河内岳の可能性もある) とされています。話題提供のうえからも名古屋は大望岳都です。
(p179)
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