TST(東京スカイツリー)とTT(東京タワー)の見え方の比較
2012年5月
TST(634m)の可視域。海の上のは、もし海上にあったらどこまで見えるかを示したもの
 海抜0mの場所において、ある高さのもの(単位m)が見える限界距離(単位km)は3.84√h で表される。こちら参照。
 TSTは96.7Kmが限界距離になる。
TT(333m)の可視範囲(地盤高は考慮していない)。海の上のは、もし海上にあったらどこまで見えるかを示したもの。
 TTの限界距離は70.0Kmになる。

海上から見える範囲の比較
TST(634m) TT(333m)
半径96.7Km 半径70.0Km
ピクセル測定ソフトによるピクセル数 ピクセル測定ソフトによるピクセル数
69137ピクセル 36318ピクセル
TSTの52.5%
 もし海上であれば、両者の可視範囲は倍程度違うことになる(52.5%)。そもそも可視範囲は高さの比率通りになる。
 可視範囲は、限界距離を半径として求めることになる。円の面積だから、半径である限界距離を2乗する。式には高さのルートがある。2乗することによりルートがとれる。ということは、面積の違いは単純に高さに比例することになる333÷634=52.5。このことは、ピクセル測定が正しいことの裏付けにもなる。

実際に見える範囲
TST TT
ピクセル測定ソフトによるピクセル数 ピクセル測定ソフトによるピクセル数
26417ピクセル 16046ピクセル
 海上ではTSTの可視域に対するTTの比率は52.5%だったのが、陸上では、60.7%になっている。つまり、見える範囲の開きが減少している。直感的に見て、TSTとTTは見える範囲にあまり違いが無い様に見えることを裏付けている。
 これは次のように考えればよい。まずは下の地図を見て欲しい。標高1000m以上を茶色で着色している。関東平野の西と北に障壁があることがわかる。但し、北東側は少し開けている。
●TSTとTTの可視域の考察
 1.平野部の北東〜東側においては、TSTとTTは可視域に差がでる。TSTは茨城方面まで届くが、TTは届かない。70qが限界だからである(実際には海抜0mではないので、もう少し伸びるが)。九十九里方面も同様である。
 2.西や北の山地部においては、TSTもTTも可視域はほぼ同じである。この高さでは、それらの山地を越えて、長野や新潟方面に大きく可視域をのばすことはできない。山地が障壁となるのである(それらの山地、稜線からはTSTもTTも同じように望むことができる)。
 これらの山地を越えて北アルプスを望むには、例えば槍ヶ岳の場合には、TSTは1600mの高さが必要になる。もう1000m高くなくてはならない。たかだか600mちょっとの高さでは、関東を区切る山地を越えることはできず、可視域はそこでとまってしまうのである。
 
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