.思い出に残る授業

思い出に残っている授業は二つある。

一つ目は国語演習Bの授業だ。その授業の担当の先生は面白い人で、良くいろいろな話をしてくれたし、たいがいのことは笑って許してくれる先生だった。その先生は授業も少し変わっていて、登場人物にあだ名をつける、現代風にアレンジして説明するなど、内容を面白おかしくかみ砕いて教えてくれた。そして、ほかの先生方はあまり行わなかったが、古典のおかしいだろ!と思うようなところを率先してツッコミをしていくのもこの先生の魅力だなと感じていた。そんな先生の一番特徴的だった学習法は、授業の初めに日本昔話を見せるというものであった。日本昔話、ようはアニメなので、最初授業で見るといわれた時は驚いた。だが、先生が日本昔話をみる意図を話してくれたので納得した。先生によると、古典の内容は大体が「歌得説話」「世にも奇妙な物語」「信ずる者は救われる」の三分類に分けられるといい、昔話を見る事でその枠組みを理解するということらしかった。私は今まで勉強といえば、暗記カードや書き写し、音読など、あまり楽しみを感じられないものを連想していたが、学習の材料として扱えば、日本昔話のような娯楽性のあるものでも教材になりうるのだなと驚いた。また、それにより、なんとなく古典や漢文などが身近に感じられ前よりも好きになった。これが一つ目の思い出に残っている授業である。

二つ目は社会の授業だ。これは授業内容というより、先生が骨折して教室に来たので印象に残っている。その先生の骨折の理由は、運転免許の更新に行く途中飛び出してきた猫をよけようとして、横転バスに腕をひかれて骨が折れたというものだった。正直、そんなドラマかアニメの世界にしか起こりそうもないことがこんなに身近で起こるのかと驚いたのと、そんな状態でも左手で苦労しながら板書する姿に感動をおぼえた。聞き手が使えないのだから、配布プリントの穴埋め箇所をなくせば簡単だろうと思ったが、先生曰く、「皆さんの勉強にならない」といっていたのが印象的だった。また、「俺がどれほどの努力でこのプリントを作っているのか」について切実に語られたとき、このプリントをきっと失くさない!と強く思ったのも覚えている。これでは、思い出に残る授業ではなく。思い出に残る授業中の出来事になってしまうかもしれないが、これが非常に記憶に残っていたため二つ目に選んだ。

以上二つが思い出に残る授業である。改めて考えてみると、授業内容より、先生がしていた雑談や、ちょっとして豆知識のような部分ばかりが記憶に残っていると感じた。テスト期間に必死に覚えたことが思い出せなくて、そうでもないことの方が記憶に残っているのが不思議に感じた。

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