地図の話題 2014年7月29日
ファイル082 広島とサラエボの最短ルート
「朝日新聞」2014年7月25日夕刊に、「被爆イチョウ 世界に根付け  平和の苗木 広島からサラエボへ」  という記事がありました。ネットではこちらです。そこに添えられていたのが、この地図です(同サイトから転載しました)。
 さて、この地図のどこが問題でしょうか。約9000qが最短距離だとすれば(実際にそうですが)、そのコース(大圏コース)は、このようなルートにはなりません。もっと山なりになります。
 ベースになる地図を正射図法として、描いてみましょう。いつもながら「ジオスタジオ」を用いています。
 新聞の線は、意識したのかどうかわかりませんが、等角航路に近いですね。
 ジオスタジオの計算では、大圏航路は9055qになります。新聞の約9000qと一致しますね。一方、等角航路の長さは、9868qです。新聞が約9000qとするなら、線は山なりにならないといけません。
 念のため、大圏航路が直線になるような図も掲載します(大圏航路と等角航路の違いがより明瞭になるでしょう)。
 とても良い記事なので、地図にも目配りをして欲しかったと思います。
 なお、ジオスタジオの計算に用いた経緯度などは次の通りです。
ところで、これは署名記事でした。名前を見てびっくり! 私が高校に勤務していた時に教えた生徒ではないですか!高校時代に地理を教えた教員の顔が見たい、と書いたら、鏡を見なければならないところでした(^_^;)。N君、地図で気になることがあったら遠慮無く連絡してください(^_^)。
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