地図の話題      2014年6月2日
ファイル078   ブラジル(の一部)は東京の真北
2014年6月
 「・・・(W杯)の開催国ブラジルは、日本にとって地球の反対側に位置し、・・・」(「朝日」2014年6月2日)という記述はいささか気になるところではあります。「反対側」を広く解釈すれば構わないでしょうか。
 但し、「広さは日本の23倍あり」という広大な国ですから、日本から見た方位は、場所によって大きく変わります。
 例えば、コートジボワール戦が行われるレシフェは、日本から見たらどの方位にあたるのでしょうか。
(「朝日」2014年6月2日)
このような地図を見ると、赤道のちょっと南であり、北半球にある日本からは南東の方に思えるかもしれません。
しかし、何と、真北に近いのです。
以下はジオスタジオという地図投影法ソフトで描いたものです。東京から見たレシフェの方位を赤い線で示しています。
北よりも少し西に寄っていますが、ほぼ真北と言ってもよいでしょう。
なお、緑の線は八方位を示しています。同心円は4000qの等距圏です。1万6000q以上の地点ということがわかります。
参考までに、等角航路も示しておきました(メルカトル図法で2点間を直線で示すルートです)。東京から左よりにカーブしている薄いオレンジの線です。実用上の意味はありませんが、方位を示す大圏航路との比較で載せてみました。
(ジオスタジオによる描画)
レシフェ 南緯34度53分 西経8度3分として計算 距離1万6895q、方位角349度
 地球規模で考えるときには、方位には要注意です。地球儀を見れば一目瞭然ではありますが、平面の地図では誤解を生じることがあります。地図を見る際も、どのような図法がよいのか、地図投影法にも注意を払いましょう。
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