輪中の様子がわからない電子国土基本図
2011年10月
2012年3月微修正
 2万5千分の1地形図では、「土崖土堤岩崖」は「高さ3m以上,長さ75m以上」のものが表示されていた。しかし、電子国土基本図ではその取得基準が変わり、「高さ5m以上,長さ500m以上」のものでないと表現できなくなった。それによりどんなことが起こるか?長島輪中の様子を見てみた。
▼旧ウォッちずによる表現
 堤防が築かれていることがわかる。
▼電子国土基本図 (縮尺4500) 
 堤防を示す(^_^)がなく(その上の道路は示されているが)、「輪中の郷」という注記があるのに、地図からは俄には輪中ということが読み取れない状況になっている。
 上の旧ウォッちずでは、輪中の郷の東側の堤防上の標高点は7.3m。輪中には0mの等高線が描いてあるので、比高は5m以上になっている。また北端の神社から輪中の郷までは約1500mあるので、「土崖・土堤,岩崖」の表現が何故されないのだろうか?
 なお、「土崖・土堤,岩崖」は以下のように表現される(4500を1/2にして表示)。
 ちなみに、電子国土基本図も縮尺が3万6000になると以下のように美しくないゲンジゲジが島全部を覆っており、いやでも輪中ということがわかる。
 輪中の堤防が地図に表現されていないということは、地理教育、地図教育の上からはもちろん、防災という観点からも大きな問題ではないだろうか。他にも事例は沢山ある。今年は水害の多い年でもあるだけに、なおさら気になるところである。各地域の防災担当者、地域の人々はこうしたことをご存じなのだろうか。

 以下、「山の展望と地図のフォーラム」の中村健さんによる例示を紹介する。
▼川越市
 ▼厚木市
 ▼金沢市
 ▼久留米市
(追記・田代) ディズニーランドの海岸部の堤防も消えた! 
旧ウォッちず
新ウォッちず
(追記・田代)田老町
旧ウォッちず  この場合は擁壁  記号の説明はこちら(擁壁(小)  擁壁(大)
新ウォッちず(電子国土基本図)
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