「変形グード図法」について
2020年1月
 あるサイトに見慣れないグード図法がありました。
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/316494より)
 海洋で断裂したグード図法ですが、普通は次のような図になります。
(小著『知って楽しい地図の話』より)
違いは次の通りです。
1.北半球の断裂経線の位置が右側に寄っている。
2.南半球は、断裂経線が2本しかない。

私が使っている地図投影法ソフト「ジオカート」ではこのような図は作成できません。ArcGISでもできないそうです。このような、いわば「変形グード図法」(仮称)を作製できるソフトがあるのでしょうか。



ジオカートで作製した画像をご覧ください。ほぼ同様の図ができました!
これは次のような“原始的方法”で作製しました。

1.海洋で断裂した通常のグード図法を作製します。
2.北米部分を切り取って右側に移動します。
3.南半球をカットします。これで北半球ができあがりました。

4.次は南半球用に、大陸で断裂したグード図法を作製します。断裂経線が2本になるからです。但し、そのままでは大陸が切られてしますので、大陸が残るようにします。ジオカートの場合、「プロジェクションセンター」という項目で調整します。
参考までに通常の、大陸で断裂したグード図法は次のようになります。
(小著『知って楽しい地図の話』より)
5.北半球をカットして、南半球ができあがり。
6.北半球と南半球を合成すれば、できあがりという次第です。
再掲します。
 こうして件の図とほぼ同じ「グード図法」を再現することはできました。
 それにしてもこんな面倒なことをする理由は何なのでしょうか。オリジナルは何なのでしょうか。
 これは問題として、図法名をたずねていますが、考案者グードはこのような地図を作ってはいません。厳密にはグード図法とは言えないでしょうから、問題としては不適切です。
 なお、引用元には「陸地の形が正しいので、世界の分布図によく使われる」という記述があります。まるで正誤問題のようです(^_^;)。世界地図レベルで陸地の形が正しい地図などありません。またグード図法は分布図として使われることはありますが「よく」というレベルではありません。
 
 教育用の問題としては、普通のグード図法を使うと同時に、正しい説明を行って欲しいものです。
表紙