地理院地図Globeの「視点」などについて
2020年5月
 地理院地図Globeは、地理院地図版グーグルアースと言ってもよいでしょう。地形データを持っているので、山岳展望を含め色々楽しむことができます。
 地理院地図Globe操作マニュアルの説明は次の通りです。
地理院地図Globe は、国土地理院が提供する様々な地図を、特別なプラグイン等を導入せずにウェブブラウザ上でシームレスに立体表示することが可能なウェブサイトです。
 どこから見ているのか(高度、経緯度)という位置情報はURLに示されています。図1の赤枠の部分です。
図1
 図2は日本上空から眺めたものです。とりあえず適当に視点を決めました。URLは次のようになっていました。
https://maps.gsi.go.jp/globe/index_globe.html
#15000967/32.89023523/137.98922521/1/359.4/-89.51/0/
&base=std&ls=std&disp=1&lcd=

 15000967が視点の高度。単位はmなので、約1万5000q上空からです。
 32.89023523が視点の緯度。10進経緯度で表示されています。度分秒で分まで表すと32度53分になります。
 137.98922521が視点の経度。137度59分になります。
図2
 ここの上空から見たいと視点を指定するにはURLにその数値を入れればよいのです。
 上は半端な値なので、高度2万q、北緯35度、東経140度とキリの良い値をいれてみました。
https://maps.gsi.go.jp/globe/index_globe.html#
20000000/35/140/1/359.4/-89.78/0/
&base=std&ls=std&disp=1&lcd=
図3
 高度が上がった分、若干小さくなりましたが、ちゃんと表示されました。
 URLに書き込むことにより視点をピンポイントで指定できることが確認できました。
 ところで、約2万q上空ということは、無限大の彼方ではありません。十分に有限です。これを再現する投影法は、正射図法ではなく、外射図法になります。今まであまり気にせず正射図法で作成した地図を重ねたのですが、微妙にズレが出ました。誤差の内ではなく、図法の違いによるものでした。しかも、この場合、半球全体を表せません。外射図法であれば当然のことではありました。
図4
 外射図法を描ける地図ソフトはあまり見かけませんが、地図投影法ソフト「ジオスタジオ」のベータ版がサポートしています。使用(試用)する機会があり、早速作成し重ねてみました。見事に一致しました。少し大きくして表示します。
図5
 宇宙ではなく、地上付近からはどうなるでしょうか。図6はカシミール3Dで描いた蝶ヶ岳上空1000mからの北アルプスです。
図6
 地理院地図Globeで同様の景観を描けるでしょうか。
 URLに必要な情報を入れればよいはずです。カシミール3Dの描画位置は「カメラの位置」に示されています。経緯度は度分秒なのでそれを10進経緯度に直してURLに記載します。
https://maps.gsi.go.jp/globe/index_globe.html#
3677/36.28/137.72/1/330/-11.61/0.16/&base=
std&ls=std%7Cseamlessphoto&disp=11&lcd=seamlessphoto

 先に触れませんでしたが、経度の次には描画の向きを示す数値があります。330は北から右回りの方位角を示しています。北北西の方向です。カシミール画像には方位角が示されるので、中央の角度を記します(この場合330度)。
図7
 描画範囲は少し異なりますが、描画内容は、当然ですが一致しました。地理院地図Globeを誉めるべきでしょうか。尚、ベースの地図(画像)は、「全国最新写真(シームレス)」を使っています。

 地理院地図Globeはなかなかの優れものと思います。URLに記されている位置情報を活用しましょう(「地理院地図Globe操作マニュアル」には明示されていないようなので(見落としていればご容赦ください)、記しました)。
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