イージス・アショア問題
「毎日新聞」2019年6月18日
「防衛省標高も誤り」の具体的内容

2019年6月19日
「毎日新聞」2019年6月18日に、イージス・アショア問題に関して「防衛省 標高も誤り」という記事が出ました。夕刊では他紙も取り上げていたようです(「朝日」は確認)。
 この間、話題になっていた本山の標高について書いてあります(2段目の傍線)。電話取材を受け、その点を含め、話しをしました。一部が記事になっています(3段目の傍線)。

TBSニュースやNHKニュースでも報道されました。
これは、前から知る人ぞ知る内容ではありました。報告書には明記してあり、本山は地形図、地理院地図に出ています。高さが3m違うということはわかっていたのです。以下は、この間の経過をまとめた小文(6月13日)に書いた一部です。
例の防衛省資料の断面図に、しっかりと712mと書いてあります。
本山には三角点があり、715.0と書いてあることがわかります。
小さいのでアップにしましょう。これならわかりますね。
(地理院地図)
「毎日新聞」の記事の青の傍線の部分「山頂を示すアイコンがややずれていた」とはどういうことか具体的に示しましょう。
小文にも書いたように、グーグルアースには、山頂に山のアイコンが示されます。
この位置が正確には山頂にないということです。また、断面図を描く際に、そのアイコンのどこを通るかによって高さが違ってきます。地形図のようにピンポイントで山頂や最高地点の位置が示されていないので、少々ズレが生じます。そういう意味で、厳密な測量に使うには不適当なのです。但し、グーグルアースが持っている標高データの精度が必ずしも悪いわけではなりません。
このアイコンをクリックすると以下のような窓が開きます(すぐに開く時とそうでない時があります(^_^;))。
「ほんざん」ではなく「もとやま」となっているのが、いかにもではありますが。
標高が715mとなっている点にご注意ください。ちゃんと正しいデータは持っているのです。
但し、アイコンがその最高地点とちょっとずれたところにあるので、断面図を作る際にアイコンの上を通る線を引いても、最高地点に達するとは限らないのです。
実際に試してみればそのことはすぐにわかります。
712mが出たのは良い方です(^_^)。もちろん、がんばれば(試行錯誤すれば)、715mを通る断面図も作成はできますが。
何枚かご紹介しましょう。
704m
712m がんばりました!
でもなかなか715mができません。地図を拡大してみました。
710m
ほぼアイコンの位置を通っているのですけどね。

何回か繰り返した末に、やっとできました。
715m
厳密な測量をしているとアピールしなければいけない時に、グーグルアースの使用が足下をすくわれることになる例ではないでしょうか。「今回のずさんな使い方を象徴している」という指摘はごもっともです(自画自賛(^_^))。
それにしても、断面図は急であります。おかしいということに気づかなかったのはやはりおかしいですね。
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