地図のヒ・ミ・ツ
2018年3月初版
(1)地図記号の数
(2)図式と凡例の地図記号名称の違い
(3)国道の凡例は何故14号なのか


(1)地図記号の数   2018年3月15日
●国土地理院 学校教育での利活用サイト集のページより
●同じものですが、どこが違うでしょうか。  2013年6月14日の国土地理院のサイトより。こちら
「地図記号は全部で161種類あります」の箇所が消えています。
 消す理由があったのでしょうか。
●趣味のインターネット地図ウオッチ123回(2011年11月10日) に掲載されているもの。pdfファイルとして当時のものが残っています。これにはちゃんと書いてあります。
●現時点の国土地理院の公式見解としては、地図記号の数を伏せていることになるようです。
 2017年5月に、国土地理院に「現行図式の地図記号の数についての「公式見解」があればお教えください」という問い合わせをしたことがあります。
 それに対する回答は、次のようでした。
 「平成25年2万5千分1地形図図式(表示基準)による記号につきましては、132番までの項目で分類・整理していますが、厳密にいくつであると特定していないことをご理解いただければと思います」。
 
 これはこれで一つの見解とは思います。
しかし、
国土地理院の 子どものページの地図記号の欄の地図記号パンフレット「こんなにいっぱい地図記号」
には、このように、132種類ということがしっかり書いてあります(平成25年図式)。
 平成14年式については、削除したのに、平成25年式については明記してあります。整合性はどうなのでしょうか。
 地図記号の個別の種類の違いがあることはわかりますが、それなら、132種類189個 とでも表記することができるのではないでしょうか(189は仮の数字であり、 という単位も仮のものです)。
 国土地理院にしてみれば、記号の数が幾つあろうがそれがどうしたの、かもしれませんが、一般の利用者(マニア)にとっては、数、数値に拘りたくなるものです。
 飛躍しますが、かつて山頂の本当の標高がわからず(示されず)、山頂付近の三角点の数値で代用していたことを思い出しました。あくまでも測量の基準としての三角点であり、山頂の高さがどうしたの、かもしれませんが、あるものの値を正確に知りたいというのは心情として不思議なことではありません。
 その後山の高さについては、再検討がなされ、『日本の山岳標高一覧』という素晴らしいデータ集が発行されました(その後継が『日本の山岳標高1003山』です。

 定義をすれば済む話なので、地図記号が幾つあるのか、もやもやしないで済むような判断を示して欲しいと思います。
 
●数を示した資料もあった
 日本地図センターが発行している『地図と測量のQ&A』p51に、図式ごとの記号数(概数)が示されていました。
 数が書いてある図式のみ以下に記します。
明治13年式 95
迅速図式 140
測図記号 170
仮製図式 295
明治24年式 285
明治28年式 290
明治33年式 310
明治42年式 310
大正6年式 280
同大正14年加除訂正 280
昭和17年式 270
昭和30年式 195
昭和40年式2.5万分1 150
昭和40年式5万分1 155
昭和61年式5万分1
2.5万分1
170
平成元年5万分1 170
平成14年式2.5万分1 171
 おそらく、執筆者が図式を見て、記号を数えたものと思われます。
(2)図式と凡例の地図記号名称の違い
この地図記号はいうまでもなく三角点です。
地形図の凡例には次のように書いてあります(平成25年図式)
しかし、次をご覧ください。
これは「平成25年地形図図式(表示基準)」からの引用です。地図記号の一番の大本になる規定です。それには、「地殻変動観測点」と意味するようになっています。この地図記号を「三角点」とだけ答えては、正式には×になるのでしょうか(^_^)。

凡例と図式が違う例はもう一つありました(平成25年図式からはフェリーとそれ以外という区分がなくなり一つになりました)。
図式はこのようになっています。渡船ではなく、「水上・海上交通」となっています。ただし、摘要欄を見ると色々書いてあります。水上・海上交通のついての地図記号の中のメインの部分が渡船になるということでしょうか。とはいえ、摘要欄には渡船という言葉はありません。今までの図式の経過などを忖度して(^_^;)、凡例には渡船として表記しているのでしょうか。図式には無い言葉が実際の地形図の凡例に示されているのです。
(3)国道の凡例は、何故14号なのか
 これは、高校に勤務していた時に、何事につけ熱心な生徒から質問されたものです。はじめ、何を質問しているのかよくわかりませんでした。番号が入っているのがどうしておかしいの?と聞き返したように思います。どうして14号が選ばれているのか、ということだったのです。
 確かに14号とは半端な数ですね。さかのぼってみると、平成14年図式も昭和61年図式もそうなっています。
 国道14号は「日本橋を起点とし、千葉市までを結ぶ幹線道路」です。日本橋がからむなら、1号でもよいですね。何故なのでしょうか。
 いちいち国土地理院に問い合わせるのは申し訳ないので、尋ねてはいません。もしご存じの方があればお教えください。
(本ページは、所属する組織とは全く関わりない個人的見解を示したものです。また思い違いなどもあるかもしれません。その際はこちらまでお知らせください。)
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