フィールドワークで使えるGPSアプリ(地図ソフト)
「地図情報」133号(2015年5月)
小文 「64歳からのスマホ事始め」よりGPSに関する部分
リンクは、今回追加しました。
「地図情報」は地図情報センターが発行している季刊誌です。
サンプル誌はこちらから
2015年5月
・・・「ZweiteGPS」というアプリを入れているが、これは移動しているルートが地図上に線で表示される。どちらに向かって動いているかが明瞭にわかるので、初めての場所では特に重宝する。後で行動記録の整理ができるのはいうまでもない。
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 私はフィールドワークに出かける時は専用のGPS受信機(ソニーGPS-CS3K)を持参し、取得したデータをカシミール3Dで表示させている。単三電池1本で丸一日使え、精度も十分に良いのだが、時によっては測位を始めるのに10分以上かかることもある。特に、電源を入れるのが電車の中だったりした場合は、測位できない状態がずっと続くこともある。
 その点、スマホのGPS機能は立ち上がりが極めて良く、「記録開始」をタップするとすぐに測位が始まる。
 このアプリは無料だが、有料版(500円)だと広告が非表示になり、GPSの記録ファイルも多くのフォーマットに対応しており、カシミール3Dでもすぐ使うことができる。
GPSの軌跡を地理院地図に表示(カシミール3Dを利用)。青がスマホ、赤が専用機によるもの。
 スマホに限らないが、デジタル地図の特徴の一つは縮小拡大が容易にできることである。目一杯拡大すると数歩進んだだけでも、地図上でどちらに移動しているかがわかる。自分がどちらの方向に進んでいるのかが見当がつかない時に、地図を拡大しておけば移動方向を把握できるので、まるで違う方向に進んでしまうということは回避できる。

 グーグルマップを含め、こうした地図は市街地では有効だが、郊外や山岳部では注記が激減してしまう。その時には地理院地図の出番である。道路も総描されることなく描いてあるので、心強い。いうまでもなく、等高線により起伏が読み取れるのも地理院地図(地形図)ならではである。

 ブラウザで地理院地図を閲覧してもよいが、2012年第1回電子国土賞(電子国土功績賞)を受賞した、「FieldAccess」はGPSの記録を保存できるし、使い勝手は良い(iPhone用は350円)。

 図は川崎市の生田緑地にある枡形山に近道で行こうとした時のものである。29mの文字があるループ上の道が細い登山道である。「ZweiteGPS」などには表示されておらず、このあたりの精度になるとまさしく地理院地図の面目躍如というところであった(おかげで、ダイヤモンド富士の撮影に間に合ったのである)。
「FieldAccess」の画面

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