地理院地図のズームレベルによる表現の違い
2015年4月
縮尺によって違いがあるのは当然ですが、縮尺が大きくなると、表現が粗くなるのが不思議です。
崖記号と等高線に注目してください。
(ズーム17)
(ズーム18)
ズーム17では、計曲線が崖記号のある箇所でも、重なって表現されています(主曲線はカットされています)。しかし、ズーム18では、計曲線もカットされています。
逆ならわかるのですが。大きくなるので、描きやすくなるはずだからです。
なぜ、大縮尺になると計曲線をカットしてしまうのでしょうか、理由がわかりません。
それ以外の例を揚げます。
(ズーム17)
(ズーム18)
ズーム17では海は着色してありますが、ズーム18ではそれが無くなります。そのため、この場所のように、沖合に隠顕岩(いんけんがん)があり、海岸線を囲っているような場所では、どこが海岸線なのかわからなくなってしまいます。海岸線は、表示基準では、「水部と接する岩記号との境界は非表示とする」となっているので、海に色がついてないと判断できないからです。
もちろん、隠顕岩は切れ切れになっているので、実線でつながっているところを辿ればそこが海岸線ということはわかりますが、親切な表現とは言えません。

また、建物記号の表示もなくなります。ズーム17にあった記念碑と電波塔がズーム18では消えてしまいます。等高線の例と同じです。大縮尺になるとかえって粗い表現になってしまうのです。

さらに言えば、注記の表現も異なります。ズーム17では水部に関わる注記は斜体になっていたのが、ズーム18ではそうではありません。

冒頭で述べたように縮尺による表現の違いはあって当然ですが、ズーム17とズーム18を比べる限り、「逆行」しているように思えてなりません。大縮尺なるにつれて詳しくなるという自然な流れに対応した表現になるよう、検討していただきたいと思います。
田代博のホームページ