北岳は3193mではないか? 
第1稿 2004年8月28日
第2稿 2004年8月29日 本文赤字が訂正箇所
第3稿 2004年8月30日 注の青字。リンクなど追加
第4稿 2004年10月15日 結論を追加(末尾)。3193mでした(^_^)。
第5稿 2004年10月27日 資料を追加(リンク)
第6稿 2005年6月18日 リンク追加(北岳関係、北奥千丈岳)
第7稿 2005年12月6日 リンクミス訂正
第8稿 2008年5月1日 20万分1地勢図の誤植
第9稿 2011年8月25日 新しくなった三角点標石などのサイト追加
中白根山より見た北岳。赤い建物は北岳山荘。写真はいずれも2004年8月25,26日撮影。
 日本第2位の高峰である北岳の標高は3192mとなっています。これは、山頂にある三等三角点の値によっています(3192.39m)。国土地理院の「三角点・多角点情報表示」を参照して下さい(これによれば「点の記」は作成されていません)
北岳山頂の三等三角点
明治37年に設置。
(参考)間ノ岳に二つある?三角点標石(第2稿で追加)
国土地理院地図閲覧サービスによる画像。三角点は、やや南北に長い山頂の北側、つまり、肩ノ小屋側から登りついたすぐの所にある。問題の岩は、それから南へ進み、北岳山荘側へ下る手前にある。
北岳山荘側登山ルートからから見た山頂(直下で撮影)
 しかし、現地には、三角点の標石の表面より高いと思われる岩が、10m程度南側にあります。下は、三角点のある位置からその岩の方向を眺めたものです。
写真では三角点の右に数名座っている場所が、問題の岩。
大きくした写真は こちら
この標石の問題点が色々わかる。
 近くで撮った写真がこれです。
右側の人物の後ろにケルンがあります。この一番上の石が日本で二番目に高い場所になりますが、これは「人工物」ですので、考慮しません。人のいる岩自体は、自然物です。下の写真(第2稿で追加)のステッキの長さから、少なくとも地表より1m以上は高いと判断できます。
 これは、逆に、その岩から三角点方向を見たものです。
中央に標石が見える。立っている人物の左側。撮影日は上と異なる(翌日)。
 両者の中間点付近からパノラマ撮影をして見ました。右のが三角点です。これでは小さいので、拡大画像を こちら でご覧下さい。
とりあえずの結論
 現地での観察の結果、三角点の標石の表面より少なくとも岩の表面が11pは高いと判断しました。ということは、岩の表面は3192.50m以上になります。つまり3193mということです。
 付近にある岩が三角点より高いために、山頂の標高が変わった例が沢山あります。著名なものに、開聞岳(2001年)や、日光の男体山(2003年)があります(もしかしたらそのきっかけになったのは、この小文です)。この北岳も同様のケースになると思います。
今まで話題にならなかった理由など
 山の高さの見直しが話題になっていますが、北岳についてはどうだったでしょうか。第1稿作成時点では見た記憶がありません。
 三角点のある地表面より岩のある場所の地表面が少し下がっているということ、その岩も、開聞岳や男体山ほど高くないこと、また、三角点との位置が前2者よりは離れているということ、もあって、意識されなかったのではないでしょうか。
 それにしても、日本第2位の高峰です。1mとはいえ、標高が変わるのは、“大問題”と思います。国土地理院には精査をしていただき、日本第2位の高峰の真の高さを明らかにしてほしいと思います。
▲@nifty「山の展望と地図のフォーラム」で寄せられた意見はこちら
2004年10月15日追加
 今回の問題提起を受けて地理院は、調査を行ってくれました。天気などによっては来シーズンになるかもしれないとのことでしたが、幸い順調に作業ができたようです。その結果が2004年10月15日記者発表されました。内容は、
標高3,193mに改定します−三角点より80cm高い地点を確認−
ということで、やはり1m高くなりました(^_^)。
 詳しくは、 こちら をご覧下さい。資料として測量風景などの写真もあります。
 私が主宰する「山の展望と地図のフォーラム」はこの10月20日で開設10周年を迎えます。タイミングよく、よいプレゼントを頂いた気分です(^_^)。
 色々アドバイス下さった「山の展望と地図のフォーラム」の会員や、国土地理院関係者の皆さんに御礼申し上げます。
2004年10月27日追加
新聞報道
10月9日「山梨日日新聞」(発表前なので、計算中、という内容)。10月16日「朝日新聞」(本紙)、10月16日「asahi.com : MYTOWN : 山梨」など。
10月26日 「しんぶん赤旗」紙には、詳しい経過が掲載されました。
2005年6月18日追加
日本第二の高山「北岳」の標高を改訂国土地理院広報2004年11月
北岳 標高3193mに(南アルプスNET) 更新2004年10月16日
▼問題提起▲北奥千丈岳も高くなる? 2005年6月16日発表
2008年5月1日追加
20万分1地勢図「甲府」の北岳の標高が3199mになっていました。3年近くそのままになっていたのです。たまたま知人からこの情報を得て、早速地理院に連絡したところ、直しますとのこと。北岳の標高に拘っている者の1人としてホッとしています。と同時に、何故今まで誰も指摘しなかったのだろうかと不思議に思うほどです。と言いつつ、私も確かめていませんでしたが。
経過などはこちらをご覧下さい。「山の展望と地図のフォーラム」でも話題にしました。
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