三島スカイウォークの展望図について
2018年3月
 三島スカイウォークには、北側と南側に展望図が設置されています。視点は微妙に異なるのですが、展望図は両方とも同じものです。
 展望図は写真、注記は日本語だけが引出線方式ではなく直接横書きで記されています。
●展望図の様子
(南側)
(北側)
(掲載にあたり補正した展望図)

●誤りや不適切な注記
 注記は12だけですが、明確な誤りが2つ、誤りとまでは言えないが不適切なものが1つあります。
(誤りの例)
 左側を拡大して示します。
達磨山は間違い
 達磨山は、「達」の下のピークを指していると思われますが間違いです。これは、地形図には名称はありませんが、521.6.mの三角点があるピークで、NTT真城無線中継所があります。山頂から突起のようなものが出ていることがこの写真からもおわかりでしょう。ちなみに、達磨山の左隣りの丸いピークが真城山です。

▼点の記(国土地理院)
▼付近の地図(地理院地図より)  
 カシミール3DでCGを描いてみました。実際の達磨山は、もっと左になります。展望図からははみ出しています。
御前崎は見えない
 大瀬崎の上に、御前崎が書いてあります。ほぼ同位置かやや右にあることを示しています。
 しかし、御前崎は見えません。地図(地理院地図)に線を引いてみればすぐにわかります。
 赤線が三島スカイウォークと大瀬崎を結ぶ線、青線が御前崎を結んだ線です。左側に来ます。
 念のためカシミール3DでCGを描いてみました。カシミール3Dには、見えない地名も描画できる機能があります。大瀬崎の南側(図では左側)の丘陵の陰になってしまうことがわかります。水平位置も違うので、この方向に御前崎が見えるということもできず、明らかに誤りです。
南アルプス は不適切
 愛鷹山の左に南アルプスの注記があります。展望図を拡大してみましょう。
下は2018年3月3日の実写です。
カシミール3DのCGです。
 展望図の南アルプスの注記の「ル」の下のピークが高く見えます。これは大無間山です。この山は日本200名山に入っており、南アルプス深南部の山と言われます。従って、南アルプスに間違いはありませんが、それならせめて南アルプス南部とでも書くべきではないでしょうか。展望図の写真には雲があります。もしかして、この雲の中に、南アルプスの3000m峰があると誤解して、この写真では見えないが、このあたりがいわゆる南アルプスだ、と思って記載したのではないでしょうか。
 まさかとは思いますが、今までの誤記からすれば、あながちうがった見方ではないかもしれません。ちょっと離れた箱根大観山からはこのような、文字通りの南アルプスが見えるのですから(2018年3月3日撮影 手前は芦ノ湖)。
 参考までに、愛鷹山が無ければ、三島スカイウォークから南アルプスがどのように見えるか、カシミール3Dで描いてみます。
 2018年3月3日の実写
 カシミール3DによるCG
 カシミール3Dによる愛鷹山が無かった場合のCG
 愛鷹山が無ければ、このように箱根大観山からと同様な聖、赤石、荒川(悪沢)という3000m峰がしっかり並ぶのですが、いうまでもなく、水平位置は展望図の南アルプスとは異なります。
 一般の人が南アルプスと言うと、3000m級の山々を念頭におくでしょうから、この表記は不適切と言わざるをえません。
その他不適切な点
(1)山名注記が少ない
 沼津アルプスは必要。総称でも良いし、個々のピークでも構いません。標高の割に目立つ山並みだし、三島市とは目と鼻の先、是非入れましょう。愛鷹山も総称だけではもったいない。個々のピークが欲しいですね。南アルプスに続く前衛の山並みもそれなりに入れたいところです。ということで、これだけは欲しいという山名をカシミール3DのCGで示しました。展望図の範囲を2分割して掲載します。
(2)注記は多言語表記で
 現在、注記は日本語しかありません。国際化の時代、せめて英語との併記は必要でしょう。
 隣国からこのような人達が来る時代です。著名なピークにはハングルや中国語も必要でしょう。
早急に間違いを訂正し、不適切な点を改善した改訂版が作成されることを念じています。
調査日 2018年3月3日 
この件についての問い合わせは、(一財)日本地図センター相談役 田代博まで 
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