フィールドワーク
YOKOSUKA 軍港めぐり
2014年9月3日
2014年9月
憲法第9条の意義を考えるために、あえて対極の場をこの目で見ようと、横須賀の「軍港めぐり」を体験しました。ぴったり45分の「ご当地クルーズ」です。
リーフレットのルート図より
GPSの軌跡 A〜Kは写真の(A)〜(K)に対応します。リンクはしていません。
右下の線が重なっている所はどぶ板通りです。
グーグルアースによる画像
グーグルマップにルートを表示(9/5追記)
インターネットで予約をして、当日チケットを受け取ります。平日なら、その日に当日券を買うこともできるでしょう。
12時出発ですが、11時20分に着いたので、先頭でした(5分前に乗船開始)。
この船に乗ります。シーフレンド5号。
岸壁からも、潜水艦などがはっきりわかります(望遠)。
なかなかの人気です。
約80名を乗せて定刻12時に出港。1階(船内)は冷房の部屋ですが、やはり上がいいですね。
右側先頭がお奨めです。
潜水艦(日本)と奥はイージス艦(米)。
(A)
潜水艦の母港は横須賀と呉だけなので、潜水艦を見るのはなかなか難しいのだそうです。こちらは米海軍施設。日本の潜水艦はこちら側に停泊することが多いそうです。
アップにすれば顔もわかります。
米第7艦隊のイージス艦 
こちらによれば、56番の艦名は「ジョン・S・マケイン」で8,373トン。
(B)
修理or改修をしているのでしょうか。
白い船は「ホテルシップ」とのこと。文字通り船のホテルです(こんな使い道もあります)。船を修理などする場合、乗組員の居場所を確保するためです。この船は約1000人収容できるとか
この(右側)のイージス艦を修理しているようです。B はドライドックの水門。
聞きそびれたorメモをし忘れたのですが、こちら で確認できました。
これはアメリカの新しい潜水艦
艦番号60 ミサイルフリゲート艦 ロドニー・M・ディビス
ウィキペデイア の説明だと、今は横須賀を母港としていないようですが・・・。
米海軍のパトロール艇
説明はありませんでしたが、こちら で知りました。
(C)
艦番号19 揚陸指揮艦 ブリー・リッジ 米第7艦隊旗艦
艦番号19は何とか読めますね
スッキリした形をしているのは、「揚陸指揮艦として通信能力を最大限にするため、甲板上の構造物は必要最低限かつ平坦にして、電波干渉が起こりにくい設計がなされている」からだそうです。ウィキペデイア 侮るべからず!
(D)
横須賀消磁所  
横須賀本港の外に出ます。
消磁所とは、船体消磁(Deperming)を施す施設である。海面に突き出た多数の構造物に係留し、艦体の磁力を測定し、消磁装置で逆向きの磁気を当てて打ち消す。
ほとんどの艦船は磁性体である鋼製であり、長時間使用すると地磁気の影響や接触による接触電気により強い磁性を帯びる。定期的に消磁作業を行わないと敵国などが敷設した磁気感応式機雷に反応するリスクが高まる。(ウィキペデイア より)
消磁所は初めて知りました。
米艦に補給をしているところ?
(E)
住友重工 横須賀製造所 
船を建造中。よこすか の文字を追記するのに1000万円かかったそうです。一文字のサイズは7mとか。
(F)
日産自動車追浜工場 自動車運搬船「フェニックス」
自動車を2000台積めるという説明でした。奥の緑の山は夏島
(G)
お城のような建物は、横須賀市の「リサイクルブラザ アイクル」だそうです。随分しゃれていますね。
長浦港に入ります。自衛隊と民間企業がともに使っています。軍民共用港。かつては北洋捕鯨船団の母港だったそうです。
艦番号5105 海洋観測船にちなん
真横から
後方から
艦番号463 掃海母艦うらが
横須賀の地名が付けられています。
(H)
引退した潜水艦わかしお
現役ではないので、近くまで寄ることができるそうです。2013年3月5日除籍(人間くさい表現ですね)。この日に「自衛艦旗返納行事」なるものが行われています。
海鳥の糞で汚れてします(^_^;)。
説明をしてくれる若い「案内人」は、この鳥が”かんちょう”です、とちゃんとギャグを交えて話してくれました(皆さんに通じたかな(^_^;))。
いずれスクラップにされるのでしょうね。寂しい後ろ姿です(勝手な思い込み(^_^;))。除籍直後のツアーに参加した人の報告がこちらにあります。
艦番号303 掃海艦はちじょう
艦番号302 掃海艦つしま
掃海艦(小さいのは掃海艇)は機雷の排除が目的なので、木造です。木目がわかりますね(金目ではありません(^_^;))。世界最大の木造船かもしれない、という説明をしていました。
(I)
新井堀割水路
長浦港側から横須賀本港を眺めています。ここが新井堀割水路。左は吾妻島。かつてはここは半島となっていましたが(箱崎半島)、横須賀本港との往来の便のためにこの水路を作りました。
実はその前に、もっと北側に水路を開削していました。それがわかる旧版地図をこの写真の下に載せます。
旧版地図 A’の部分が水路になっていることがわかります。「安政元年(1854)に公郷村名主永嶋庄兵衛は、幕末の海上交通が増えたのにともない、半島先端にある暗礁が危険なため、多額の費用をかけ半島前方部に掘割を377m掘削し、水運の便をはかった」(上記、新井堀割水路について記した横須賀市のホームページより)。
地図上で測定した距離とも一致するので、間違いありません。
なお、B’が新井堀割水路です(念のため)。
(2万分1「横須賀」(明治39年測図)。今昔マップより引用)
進行右側にある警告文
進行左側 吾妻島。全島が米海軍の吾妻倉庫地区に属しています。日米が共同使用していることがこの国旗からもわかります。こちらに詳しい説明があります。
横須賀本港に入ると、横浜DeNAベイスターズ総合練習場が見えてきます。
(J)
艦番号153 護衛艦ゆうぎり
ゆうぎりの左の船は艦番号がありません。除籍される(された?) メモ不明
試験艦あすか
艦番号は見えませんが 6102。「他国でも例が見られない高性能の専用試験艦」だそうです。「省力化やステルス化を目的とした艦載兵器実験艦」です。
(K)
左後方より
艦番号423 補給艦ときわ
1991年にペルシャ湾に行っています。
艦番号174 護衛艦きりしま  
 艦番号116 護衛艦てるづき(2013年就役開始、新人です)。ともにイージス艦です。
案内人は一隻で1500億円近くかかると説明していました。
笛の音のようなものが聞こえていました。昼休みに色々練習をしているそうです。
真横から
艦番号101 護衛艦むらさめ
映画「亡国のイージス」に海上自衛隊の護衛艦「はるかぜ」として登場したのがこれです(ウィキペデイア による)。
艦番号107 護衛艦いかづち
今日は自衛隊の艦船が多かったそうです。
戻ってきました。右側はヴェルニー公園
接岸
憲法第9条の理念とあまりにかけ離れた現実を目の当たりにしました。それでも、自衛隊が「海軍」と名乗れないのは憲法第9条があるからです。現実に憲法を合わせるのではなく、憲法に合わせるべく現実を変えていく・・・。たやすいことではありませんが、第二次大戦の反省から「平和国家」に向けて舵を切ったのなら、日本の生きる道はそこにしかありません。
膨大なお金をかけ、最新の技術で作り上げられた艦船。その金と技術は、防災にこそ向けられるべきではないでしょうか。巨大地震あるいは火山噴火により、「ホテルシップ」が必要となる時が迫っています。イージス艦よりも救助船を!
そんなことを思いながらの45分でした。

基地に向けて自由に写真を撮ることができるのも(少なくともこの船からは)、憲法があればこそ、であります。
■参考サイト
(軍港めぐりの詳しい報告)
(艦番号一覧。昇順になっているので探しやすい)
(海上自衛隊艦艇一覧表 リンクがあり具体的にわかる)
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