富山県から見る富士山(原稿・工事中)
苦労して登り着いた3000m峰からの遙かな富士山
2011年3月
 富山県は東部の北アルプスの稜線に幾つかポイントがあるだけです。南部の岐阜県境も山岳地帯ですが、富士山を見るには標高が足りません。
 北アルプスの可視域は黒部川の両側にあります。東側は長野県境の山です。鷲羽岳、野口五郎岳、三ッ岳、不動岳、蓮華岳、針木岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、唐松岳、白馬岳など名だたる山々からはいずれも良く見えます。
 黒部川の西側は富山県内の山で、薬師岳、立山、剱岳などこちらも名山です。
 ただ、稜線上でも可視域が切れているところがあります。その周辺では消え富士になります。例えば鳴沢岳では蓮華岳から続く稜線の上に「遠望微富士」的に見えていますが、関電トンネルの上を過ぎ赤沢岳では見えません。スバリ岳まで行けばまた見えてきます。裏銀座にもそうした区間が沢山あります。野口五郎岳と水晶岳の間の真砂岳からは、大天井岳と常念岳に挟まれるようにちょっとだけ顔を出します。後(うしろ)立(たて)山(やま)も同様です。ツアー登山で冷(つめた)池(いけ)山荘に泊まり、鹿島槍ヶ岳に向かった時のこと。布引山に向かう途中で見えてくるのですが、誰が最初に見つけるか、振り返りつつ、みんなでその時を楽しんだものでした。
 立山や剱岳からは170q前後の距離がありますが、フォッサマグナの隙間を通してみるので麓からスッキリと立ち上がる姿を眺められます。
 立山の一峰の富(ふ)士(じ)ノ折(おれ)立(たて)は富士山の神を祀る山と言われていますが、富士から富士を餓鬼岳の左に邪魔なく見ることができます。
一方、カール地形で有名な黒部五郎岳(岐阜県境)は穂高岳に、三俣蓮華岳(長野、岐阜県境)は槍ヶ岳に隠されてしまいます。
 立山黒部アルペンルートを使えば立山には比較的容易に立つことができますが、3000m級の山々にはやはり苦労が伴います。それゆえ、富士山を望見できた時の喜びは大きなものがあります。
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