埼玉県から見る富士山(原稿・工事中)
2011年3月
可視地域と非可視地域が見事に東西で分かれています。東側の平地はみな可視地域です。西側の丘陵、山岳部のほとんどは非可視地域です。奥多摩、奥秩父の山が非可視地域を作るのです。

*平地から

 平地からは、建物と樹林が遮らなければどこからでも展望可能と言えるでしょう。従って、高架で走る埼京線などは絶好の富士見展望路線であるわけです(○○ページ参照。区間によっては建物がかなり邪魔しますが)。また川の堤防、特に左岸は、何もない川をこえて眺めるので、富士山が見えやすくなります。関東の富士見百景には15の地点が選ばれていますが、荒川や入間川などの堤防や河川敷、橋などから幾つも選ばれています。
荒川下流からの富士(戸田市など)、荒川総合運動公園(さいたま市)、御成橋(鴻巣市、荒川)、久下橋(熊谷市、荒川)、初雁橋(川越市、入間川)、新河岸川堤防(ふじみ野市)などです。
 都心部でもビルの上階からなら展望は開けます。百景にはシーノ大宮センタープラザ(さいたま市のコミュニティ関連施設)が上がっています。この7階の生涯学習総合センターからは、さいたま市街と富士山が一望できます。高層ビルに囲まれた中で貴重なスペースです。
 さらに新座市役所本庁舎8階ラウンジも選ばれています。平林寺境内の林の先に富士山が眺められます。市役所・区役所などが高層の場合には上階に何らかの形で展望スペースを是非設けて欲しいと思います。

*山岳部
 西側の空白域にかすかに分布するポイントを見てみましょう。山梨県との境の奥秩父(甲武信岳〜雲取山)から、東京都との境の奥多摩(雲取山〜棒の折山)までピークからは展望が可能です。特に甲武信岳(長野県との境でもあります)や雲取山からの富士山は見事です。
 県内ではピンポイントで見えるピークが両神山、武甲山、堂平山などです。いずれも見え方は僅かです。特に県民の森にある丸山(960m)は実に微妙な見え方です。標高の割に北アルプスを含め大展望が得られるので知られていますが、富士山の見え方は実にマニアックです。仙元峠の鞍部に山頂部がギリギリ覗くのです。
 もう一つ興味深いのは、地図では見づらいかもしれませんが、東側から西側に突き出している箇所です。西武秩父線に沿う形で、その稜線部に可視域が細長く延びているのです。日和田山から顔振峠をへて 飯(いい)盛(もり)山(やま)(790m)へ向かう稜線です。その先に、丸山があります。
 海のない埼玉県ですが、ダム湖100選に入っている狭山湖の堰堤から穏やかな湖越しの富士山を、裏高尾のなだらかな稜線の上眺めることができます。
 なお、関東山地の麓を南北に走る八高線は、東西の可視域と非可視式の境付近を走る路線です。高崎方面に向かうと東飯能までは可視域を走り車窓富士が楽しめますが、次の毛呂駅との間で非可視域に入りずっとお別れです。
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