茨城県から見る富士山(原稿・工事中)
2011年3月
 北部の八溝山地、阿武隈高地の山地部は稜線部以外は非可視地域になります。南部の平野部は基本的に可視域です。その中で、筑波山の北東側にある地域は筑波山が壁のようになり非可視域になっています。決して高い山ではないのですが、筑波連山、筑波山脈と呼ばれるのが可視マップからも納得できます。

*山地からor北部or山地(北部)
 茨城県の最高峰八溝山(1022m、福島県境)には立派な展望台があります。223qの彼方に思いがけず裾野まで姿を見せる富士山を眺めることができます。手前にくるのが奥多摩の比較的低い山になるため、見える部分が多いのです。これは茨城北部の山からの特徴です。私が行ったのは2009年1月。山頂直下の富士見が丘から撮影しました。現地ではいくら目をこらしてもわからなかったのですが、画像ソフトで修整したところ、浮かび上がってきました。撮影時刻は12時4分ですので、その時間と距離(223q=ふじさん!)を考えると立派なものでしょう。

 北茨城市の栄蔵室(882m)というユニークな名前の山は百景にも選ばれています。富士山までの距離238qは県内では最長です。高萩市の土岳(600m、227q)も百景です。真ん中に体を入れてぐるっと見回せる円形展望盤があります。例のない優れものです。その近くの堅破山(日立市、658m、223q)には鉄製の螺旋状の展望塔があります。風車のついた展望台があるのが、牧場の中の総合レジャー施設であるプラトーさとみ(常陸太田市、780m、228q)です。

 花の百名山にとりあげられているのが高鈴山(日立市・常陸太田市、623m、218q)です。電波中継塔などが林立しており煩わしいのですが、それだけ展望が良いということにもなります。栃木県との境の尺丈山(常陸大宮市・大子町・栃木県那珂川町、512m、206q)には山小屋の外にテラスがあり、双眼鏡も設置されています。
筑波山(つくば市、877m)までくれば遮るものはなく、関東平野の彼方157qにすっきりと富士山を望めます。

 しかし、最初に述べたように、この筑波連山により隠されたり、微妙な見え方になるのが北東側に位置する水戸市やひたちななか市方面です。茨城県庁の展望室からは筑波山から南東に走る尾根上の宝篋山(458m)に、アートタワー水戸からは、不動峠北西1qのピーク(429m)に、ひたちなか海浜公園の観覧車からは雪入山(391m)に隠され、かろうじて山頂部が覗くのみなのです。観覧車からは何十枚も写真を撮りましたが、十分下調べをしていなかったので方向の検討がつかず、撮れていたのは1枚だけ。もし1枚も映っていなかったら悔しい思いをしたことでしょう(距離は204qになります)。

 展望台と言えば、大洗マリンタワーがあります。ホームページには「タワー最上階、55mの高さから360°の大パノラマを見ることができます。天気が良ければ富士山や日光・那須の連山まで見渡せます」とあります。2011年1月、天気にめぐまれ3階展望室から197q先の富士山をしっかり眺めることができました。富士山は標高2000mから上が覗きますので、紛れようのない形でした。

*南部
 南部の平野部は建物と樹林が邪魔しなければどこからも可能という地域です。ちょっと高い場所、建物にあがれば天気次第ということです。

 茨城らしい特徴は、霞ヶ浦越しの富士山です。茨城県からは海越しにはなりませんが、湖越しになるのです。しかも遠望の利く冬場にダイヤモンド富士になるという地の利があります。百景に含まれていないのが不思議なほどです。湖岸に沢山ポイントがありますが、私が訪れたのは霞ヶ浦ふれあいランド(行方市)のシンボルタワー「虹の塔」でした。隣に道の駅たまつくりがあります。この時は、別な地点でのダイヤモンド富士を考えていたのですが、たまたま目に入り、行ってみようということになりました。翌日がドンピシャリだったのですが、都合良く動くわけにもいきません。施設の人の配慮もあり、湖越しの172q先のダイヤモンド富士をしばし堪能できました(写真参照)。湖岸を移動すれば、何日もダイヤモンド富士が可能です。追っかけをする人にとっては格好の場所でしょう(変化には乏しいかもしれませんが)。

 ダイヤモンド富士で言えば大晦日から元旦にかけてダイヤモンド富士になるのが守谷駅周辺です。つくばエクスプレスが出来てアクセスが便利になったので、何度も通いました。守谷市に、市の特徴として売り出したらどうでしょうか、とメールを送ったこともあったほどです。

 ダイヤモンド富士ではもう一つ大事な話題があります。ダイヤモンド富士の北限が茨城県になるのです。2010年1月10日「朝日新聞」に「北限のダイヤ」という記事と写真が掲載されました。より詳しくはアサヒ・コムに掲載されています(http://bit.ly/hwrAWx)。とちぎ海浜自然の家に勤務されている土子俊雄さんが2010年12月24日に撮影されたもので、191qの距離です。以前同所から撮影されたことのある吉野宏さん経由でこのことを伺い、その後新聞取材も受けることになりました。その時の私のコメントが「撮影場所は海岸部にあり、陸上ではここが北限。撮影技術もよく写真としても素晴らしい。ダイヤモンド富士撮影史上の快挙」としてアサヒ・コムに載っています。本当に完璧なダイヤモンド富士です。

 このダイヤモンド富士を含め、茨城県内の富士見ポイントが行政ごとに一覧表示されているサイトが「茨城県から望むダイアモンド富士」(http://bit.ly/fYrAJj)です。茨城県からの富士見チェックの資料として利用価値の高いサイトです。
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