愛知県から見る富士山(原稿・工事中)
名古屋からは見えないor「桶屋富士」は幻
2011年3月
 可視域は、知多半島中南部、渥美半島と三河湾奥部、三河高原の一部に点在するだけです。名古屋市内には富士見地名もあり、テレビ塔から見えたという報告もありますが、絶対に見えません。

*半島部
 知多半島では、証拠写真のあるのが、富士ヶ峰(125m)の隣の「桜公園」からです。本宮山に大半を隠されますが、山頂と右側稜線を180q先に望めます。愛知県から最遠に近い場所です。
 渥美半島では衣笠山(278m、155q)、蔵王山(250m、154q)がよく知られているところです。
 渥美半島中央部に位置する衣笠山は端正な形の山です。蔵王山は山頂まで車で行くことができます。山頂には蔵王山展望台(年中無休、9:00〜21:00)があり、4階は展望室になっています。
 渥美半島の最高峰は大山(328m、167q)でここからも見ることができます。 半島先端の北端の立馬崎からは170q先に富士山が見えます。渥美半島からの富士山を精力的に撮影されている衣笠蔵王さんは、この立馬崎からのダイヤモンド富士も撮影されています。もちろん昇るダイヤです。 半島のつけ根では豊橋市の富士見台があります。富士見台第4公園は、豊橋市の代表的富士見ポイントです。

*東部
 豊川市の東三河ふるさと公園(遠見山194m、142q)には二等三角点のある遠見山に展望台があります。南アルプス深南部の京丸山の右手にごくわずか富士山が頭を除かせます。ピンポイントなのでそれがしっかり見えるように単眼鏡がセットされています。
 三河高原では南端の本宮山があります(789m、129q)。山頂近くに三河国一ノ宮の砥(と)鹿(が)神社があり、信仰の山として地元の人たちに登ってきました。今は本宮山スカイラインが山頂付近まで通っています。山頂にはテレビ、ラジオの中継局があり、巨大なアンテナ群が林立しています。そのため富士山は見えなくなったのではないかと思う人もいますが、社殿手前から樹林越しに健在です。
 北に約7qの巴(ともえ)山(さん)(719m、128q)からも同様に僅かですが、頭が覗きます。
 三河という地名の由来には色々説があるそうですが、その一つが、三つの大きな川に由来するということです。その源流がこの巴山にあります。

*名古屋
 富士山が見える地域について述べているのですが、冒頭に触れたように、名古屋については、富士見地名がありますが、見えないということをご説明しましょう。
 一つは葛飾北斎の「桶屋富士」で有名な中区富士見町です。ちょっと前までは、「土地は高台で東方が低くなっており、天気が良い日など、地名の由来通り、富士がはるかに望まれたということである」と言った解説がなされていました(『浮世絵大系13 富嶽三十六景』集英社1976年)。しかし住んでいる方はよくおわかりのように、天気がよくてもここから富士山は見えません。詳しくは●●ページをご覧ください
千種区には富士見台があります。ここは、天気がよい日には富士山が見えるだろうという期待を込めてつけられたもので、実際には見えません。「願望としての富士見」地名なのです。
 小サイト「名古屋テレビ塔から富士山は見えない」で、地図やシミュレーションをつかって詳しく説明しています。
 富士山は見えませんが、話題提供のうえからも名古屋は山のよく見える「大望岳都」ではあります。
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