滋賀県から見える富士山
2020年1月
 滋賀県は、見えるポイントは僅かしかありません。可視マップに表示されるのは、岐阜県境の伊吹山地、三重県境の鈴鹿山脈、そして純粋に県内となると比良山地です。
(日本地図センター「富士山ココ」より)
 伊吹山は、可視マップでは表示され、富士山のほぼ真西にある最遠の山と考えられていました。しかし地形図から読み取った詳細なデータで検討した結果、一旦はダメということになりました。恵那山の近くの大川入山の稜線に隠されてしまうのです。経過は、「伊吹山からの富士山」にまとめてあります。
 ただし、大気差によっては可能性が全くないわけではなく、証拠写真待ちの状態が10年近く続いていました。そしてついに、2018年3月、森翼さんによって、証拠写真が撮影されたのです。しかも、ダイヤモンド富士という劇的な豪華プレゼント付きで。詳しくは、「伊吹山からのダイヤモンド富士」をご覧ください。
 鈴鹿山脈では、ロープウエイでも登れる御在所山が有名です。三重県側になりますが、富士見岩展望台というそのものずばりの展望ポイントがあります。見えた時は新聞でも紹介されることがあります。

 「御在所岳から見えた富士山を、同町吉沢の宇佐美正徳さんが撮影した。二百二十キロも離れた富士山は、年間二十〜三十日しか見渡せない。御在所ロープウエイによると、気温が高い日は都市部の上空にもやがかかり、晴れていても見にくい。十分な冷え込みがある冬場に見やすいという」(東京新聞2010年12月10日)。

 ロープウエーの山上公園駅付近から撮影した明瞭な富士山の写真が掲載されています。ただし、滋賀県側からの写真は、まだ見たこあとがありません。
 しかし、鈴鹿山脈の他のピーク(やはり三重県境)の釈迦ヶ岳、鎌ヶ岳、仙ヶ岳などからは見たという報告が幾つかあります。
 他府県にまたがらない山域では良山地は貴重なポイントです。
 釣瓶岳(1098m)山頂から、2017年12月に森翼さんにより撮影されたのが最初です。257kmかなたの富士山です。
 ただし、かろうじて見えているのは剣ヶ峯ではなく白山岳です。従って、上記の可視マップには表示されません(この縮尺ではいずれにせよ見えませんが(^_^;))。
 メディアでも報道されましたが、以下に産経ニュースから引用します。
(「産経ニュース」2017年12月16日)
 剣ヶ峯が見えるのは、北端の蛇谷ヶ峰(高島市、標高902m)が唯一のポイントです。富士山までは254q。通常の大気差では富士山は表示されず、大気差を1.20とすると、かろうじて剣ヶ峯が現れる(隠されない、と言った極めて厳しい状況です。
 しかし、上記の森翼さんが2020年1月19日についに撮影され、見事に実証してくれました。
 詳しい経過は、「滋賀県蛇谷ヶ峰から254q彼方の富士山を撮った!」をご覧ください。
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