地理院地図で表示される標高値の確認
2019年10月25日
 地理院地図で示される標高値について、「標高タイルの作成方法と地理院地図で表示される標高値について」では次のように説明されています。
指定した地点において整備されている最も計測精度の良い標高タイルの、最大ズームレベルのピクセル座標における値を表示します。

前提として
標高モデルデータ標高点の値は、地表面の測定値に基づいているため、構造物(建物、高架橋等)の高さを反映したものではありません。

算出値は標高モデル(やそのもととなる測定値等)とは完全には一致しません。また、地図から読み取れる標高値とも完全には一致しません。
特に局所的に起伏の激しい場所(切土・盛土)では乖離の度合いが大きくなる場合があります。
また、同一経緯度であっても、各データIDの標高タイルから得られる標高値は完全には一致しません。
 上記サイトにある整理した表を掲載します。
富士山頂付近を例に、地理院地図上に表示されている標高数値と、計測値(マウスポインタをあてて表示される値)との関係を調べてみました。データの種類、作業年度も示されているので、まずそれを掲載します。
富士山頂付近は、5mメッシュの標高データで、作業は平成20(2008)年度です。
宝永山の付近は緑色で、ここは5mメッシュ平成25(2013年度)作業です。マウスポインタを置いたところで右クリックすると吹き出しが表示されます(中心十字線は関係ありません)。
なお、グレーの部分は、一部5mメッシュ(写真測量)と、10mメッシュ(火山基本図)になっています(後者は、他とも重複します)。
以下、実例です。最初の数値が地図上の値、矢印の右側が中心十字線の示す値(左下に表示)です。
3776→3769.6    (−6.4m) ここが露岩のある最高地点です。 参考サイト
中心十字線に赤丸、下に示される標高値を赤枠で囲っています。以下同様ですが、赤丸、赤枠はこの1図だけに記します。
3775.5→3774.3  二等三角点です。−1.2m
3774.9→3774.5 電子基準点の基部の高さ  −0.4m
3535→3536.5 火口底の高さ。実際より高く表示されています。(+1.5)
3756.2→3755.2  白山岳の三角点。−1m
剣ヶ峯を取り囲む3750mの計曲線上のポイントを幾つか調べてみます。
3750→3752.3  +2.3m
3750→3743.0  −7m
3750→3741.9  −8.1m
写真測量による標高点(m単位のポイント)
3425→3420.4  (−4.6m)
3337→3333.3 (−3.7m)
3393→3394.0 (+1.0)
3238→3237.8 (−0.2)
3123→3123.5 (+0.5)
3252→3253.4 (+1.4)
3017→3016  +1 (10mメッシュの地域)
2693→2692.3 (+0.7) 宝永山
標高数値が記載してある計曲線
3450→3451.4  +1.4
3400→3395.8  −4.2m
とりあえずの結論
地理院地図上でマウスポインタをあてた時に表示される標高値は、表記されている値とはズレがある。プラスになる場合、マイナスにある場合はほぼ半々。ズレも数mから数十pまだかなりバラつきがある。
ということで、特筆すべき内容はありませんでした(^_^)。もうすこしサンプルを増やすと、プラスとマイナスの傾向性、値の違いの特徴などを見いだすことができるかもしれません(とは言え、そのことに、意味はないのかもしれません。データの作成の仕方を理解しないと、現象的な違いを云々しても意味のある分析にはならないとは思います。それを承知の上での作業でした)。
地図はズーム17です。2019年10月25日取得。
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